高知県で熱中症搬送の4割が室内で発生
2026年5月11日、高知県では熱中症による救急搬送の約4割が室内で発生していることが報じられた。夏本番を前にした5月の段階で、すでに屋内での熱中症リスクが高まっている実態が明らかになっています。
総務省消防庁の集計によると、全国的にも熱中症による救急搬送者数は近年毎年6万〜10万人規模で推移しており、特に注目すべきは以下の点だ。
総務省消防庁の集計によると、熱中症による救急搬送者数は近年毎年6万〜10万人規模で推移している。屋内発症(自宅)が約4割、特に65歳以上が半数以上を占める。出典: 総務省消防庁『熱中症情報』
室内だから安全と油断しがちだが、実際には自宅での発症が全体の4割。しかも65歳以上の高齢者が半数以上という深刻な状況です。エアコンを我慢したり、喉の渇きに気づきにくい高齢者が、知らず知らずのうちに脱水状態に陥るケースが後を絶たない。
夏本番前の今こそ、体を暑さに慣らす「暑熱順化」が重要になってくる。
暑熱順化とは|夏本番前に体を慣らす重要性
**暑熱順化(しょねつじゅんか)**とは、体を徐々に暑さに慣らし、汗をかきやすくする生理的な適応プロセスのこと。暑さに慣れていない状態で急に気温が上がると、体温調節がうまくいかず熱中症リスクが高まります。
特に5月から6月の梅雨明け直後は、まだ体が夏の暑さに慣れていないため、熱中症の発症が多いと言われている。高知県で室内熱中症が4割を占めるのも、冷房に頼りすぎて体が暑さに適応できていないことが一因かもしれない。
暑熱順化には個人差があるが、一般的に1〜2週間程度かけて徐々に体を慣らすのが基本だ。この期間に適度な運動や入浴で汗をかく習慣をつけると、汗腺の働きが活発になり、効率的に体温を下げられる体質に変わっていきます。
夏本番前の今から対策を始めれば、7〜8月の猛暑でも熱中症になりにくい体づくりが可能です。
入浴と運動による暑熱順化の実践方法
暑熱順化は、いきなり夏の暑さに体をさらすのではなく、計画的に体を慣らしていくことが大切。特に効果的なのが、入浴と軽い運動を組み合わせた方法だ。
入浴による順化は、やや熱めのお湯(40〜41℃程度)に10〜15分程度浸かることで、体温を上げて発汗を促す。週に3〜4回程度続けると、徐々に汗をかきやすい体質に変わっていきます。ただし、心臓や血圧に不安がある方は無理をせず、ぬるめのお湯から始めてください。
運動による順化は、ウォーキングや軽いジョギングなど、汗ばむ程度の有酸素運動を1日20〜30分行うのが目安。朝や夕方の涼しい時間帯から始め、徐々に日中の時間帯にシフトしていくと効果的です。
厚生労働省の指針によると、屋外作業時は1時間あたり200ml以上の発汗が予測される場合、20-30分ごとに補水することが望ましいとされる。塩分も0.1〜0.2%(100ml中100-200mg)が目安。出典: 厚生労働省『職場における熱中症予防』
運動時の水分補給には、日常的な運動であれば大塚製薬 ポカリスエット 500ml×24本のようなスポーツドリンクで十分だ。汗をかいた後は、水だけでなく塩分も一緒に補給することを忘れないでください。
室内熱中症を防ぐための環境対策
暑熱順化で体を慣らすことも大切だが、室内環境そのものを整えることも欠かせない。総務省消防庁の集計によると、熱中症による救急搬送者数は近年毎年6万〜10万人規模で推移しており、屋内発症(自宅)が約4割。特に65歳以上の高齢者が半数以上を占めるため、エアコンの適切な使用と定期的な水分補給が重要になってくる。
高齢者は喉の渇きを感じにくく、体温調節機能も低下しているため、自覚なく熱中症になりやすい。室温28℃以下、湿度70%以下を目安にエアコンを積極使用し、本人が気づかなくても定期的な水分補給を促すことが重要。出典: 国立環境研究所『高齢者の熱中症対策』
室内でも暑さ指数(WBGT)を測定できるタニタ 黒球式熱中症指数計 TT-562GDを使えば、温度だけでなく湿度や輻射熱も含めた総合的な暑さを把握できる。
水分補給については、日常的な予防なら大塚製薬 ポカリスエット 500ml×24本で十分だが、すでに体調が悪い場合や発汗が多い時は大塚製薬工場 OS-1 経口補水液 アップル風味 500mL×24本のようなナトリウム濃度の高い経口補水液が適している。
室内でも油断は禁物。エアコン・水分補給・暑さ指数の確認で、家族全員の安全を守りたい。
