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高齢者の脱水は喉が渇かない|初期サイン3つを介護現場が解説

高齢者の脱水は喉が渇かない|初期サイン3つを介護現場が解説

高齢者の脱水は「喉が渇かない」ことが多い

高齢者の脱水症は、「喉が渇かない」ことが大きな特徴です。本人も周囲も気づきにくく、発見された時にはすでに重症化していることがある。

若い世代なら喉の渇きで水分不足に気づけますが、高齢になると体の水分センサーが鈍くなります。脱水が進んでも喉の渇きを感じにくくなる。

高齢者は喉の渇きを感じにくく、体温調節機能も低下しているため、自覚なく熱中症になりやすい。室温28℃以下、湿度70%以下を目安にエアコンを積極使用し、本人が気づかなくても定期的な水分補給を促すことが重要。出典: 国立環境研究所『高齢者の熱中症対策』

介護現場でも、ご本人が「大丈夫」と言っているのに実は脱水が進んでいた、というケースは珍しくありません。だからこそ、喉の渇き以外の初期サインを知っておくことが大切です。

介護現場でよく見られる脱水症の初期サイン3つ

高齢者の脱水は「喉が渇かない」ため、本人が気づかないうちに進行してしまう。介護の現場では、次の3つのサインを日常的にチェックすることで早期発見につなげています。

1. 皮膚の張りがなくなる
手の甲の皮膚をつまんで離したとき、すぐに戻らずシワが残る状態。体内の水分が不足しているサインです。特に高齢者は皮膚の弾力が元々低下しているため、普段との違いを見極めることが大切。

2. 口の中や唇が乾いている
唾液の量が減り、口の中が粘つく、唇がカサカサになる。会話や食事の際に気づくことが多いポイントです。

3. 尿の量が少ない・色が濃い
いつもより尿の回数が減った、色が濃い黄色になっている。体が水分を保とうとしている証拠です。

高齢者は喉の渇きを感じにくく、体温調節機能も低下しているため、自覚なく熱中症になりやすい。室温28℃以下、湿度70%以下を目安にエアコンを積極使用し、本人が気づかなくても定期的な水分補給を促すことが重要。出典: 国立環境研究所『高齢者の熱中症対策』

こうしたサインに気づいたら、すぐに水分補給を始めることが重要です。

脱水に気づいたらすぐに取るべき対応

脱水の初期サインに気づいたら、まずは涼しい場所で休ませ、水分を補給する。ここで重要なのが「何を飲ませるか」です。

脱水症状が出ている場合、水やお茶だけでは不十分。汗をかくと体内の塩分(ナトリウム)も失われるため、塩分を含む飲み物が必要になります。

経口補水液(OS-1等)はナトリウム濃度50mEq/L程度、スポーツドリンクは21mEq/L程度。熱中症時の水分補給はナトリウム濃度の高い経口補水液が適している。日常の運動時はスポーツドリンクで十分。出典: 株式会社大塚製薬工場・WHO ORS基準

脱水症状が出ている時は、大塚製薬工場 OS-1 経口補水液 アップル風味 500mL×24本のような経口補水液を選びましょう。ナトリウム濃度が高く、体への吸収が早い。予防段階であればで構いません。

ただし、意識がはっきりしない場合や、飲み込めない様子が見られたら、すぐに119番通報してください。無理に飲ませると誤嚥の危険があります。

家庭でできる脱水予防の日常習慣

脱水症は初期サインを見逃さないことも大切ですが、そもそも脱水にさせないための日常的な工夫が最も重要。高齢者は喉の渇きを感じにくく、自分から水分を取ろうとしないことが多いため、家族や介護者が意識的に促す必要があります。

高齢者は喉の渇きを感じにくく、体温調節機能も低下しているため、自覚なく熱中症になりやすい。室温28℃以下、湿度70%以下を目安にエアコンを積極使用し、本人が気づかなくても定期的な水分補給を促すことが重要。出典: 国立環境研究所『高齢者の熱中症対策』

まず、時間を決めた水分補給を習慣にしましょう。起床時、朝食後、10時、昼食後、15時のおやつ、夕食後、就寝前など、1日6〜8回のタイミングでコップ1杯(150〜200ml)を目安に声をかけます。飲み物は常温の麦茶や水、スポーツドリンク大塚製薬 ポカリスエット 500ml×24本などが日常の水分補給に適しています。下痢や発熱がある場合は、経口補水液大塚製薬工場 OS-1 経口補水液 アップル風味 500mL×24本を用意しておくと安心です。

室温管理も忘れずに。エアコンを28℃以下に設定し、湿度計で70%を超えないようチェック。高齢者は暑さを感じにくいため、「もったいない」と我慢してしまいがちです。電気代よりも健康が大切だと家族から伝え、積極的な冷房使用を促してください。


高齢者の脱水は「気づいた時には遅い」ことが多い。この記事で紹介した初期サイン(唇の乾燥、皮膚のハリ低下、尿の色)を毎日チェックし、時間を決めた水分補給と室温管理で大切な家族を守りましょう。少しでも不安があれば、早めにかかりつけ医や地域包括支援センターに相談してください。