Flightradar24とは?リアルタイム航空機追跡の仕組み
今この瞬間、世界中の空を何千機もの航空機が飛んでいます。そして、そのほぼすべてをリアルタイムで追跡できるのが**Flightradar24(フライトレーダー24)**なんです!
Flightradar24は、スウェーデン発の世界最大級の航空機追跡サービス。ブラウザやスマホアプリで世界地図を開くと、今まさに飛行中の航空機が黄色いアイコンで表示され、便名・機種・高度・速度・出発地・目的地といった情報がリアルタイムで分かります。航空ファンはもちろん、「家族の乗った便が今どこを飛んでいるんだろう?」と気になる旅行者、空港で離着陸を眺めるのが好きな人、さらにはニュース速報で話題になった便を追いかけたい人まで、世界中で数百万人が利用している大人気サービスなんですね。
ADS-Bという"航空機の位置情報発信機"が鍵
では、なぜFlightradar24は航空機の位置をリアルタイムで捉えられるのでしょうか? その秘密は**ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)**という技術にあります。
ADS-Bは、航空機が自分の位置・高度・速度・便名などを1秒ごとに電波で周囲に"放送"する仕組み。GPSで得た自機の位置情報を、1090MHzという周波数で常に発信し続けているんです。これはもともと管制システムの近代化のために導入された技術で、2020年以降、多くの国で義務化が進みました。
Flightradar24は、このADS-B電波を世界中に配置した数千台の受信機でキャッチし、サーバーに集約してマップ上に表示しています。受信機の多くは、航空ファン有志が自宅のベランダや屋上に設置したもの! つまり、世界中の航空ファンがボランティアでデータを提供し合うことで、このリアルタイム追跡網が成り立っているんですね。まさに航空ファンコミュニティの結晶とも言えるサービスなんです…!
データソースはADS-Bだけじゃない
実は、Flightradar24が使っているデータソースはADS-Bだけではありません。
- MLAT(Multilateration / マルチラテレーション): ADS-B非搭載機や古い機体でも、複数の受信機で受信タイミングのズレから位置を三角測量的に割り出す技術
- レーダーデータ: 一部の国・地域では、航空管制レーダーのデータをFlightradar24が直接受信
- 衛星ADS-B: 海洋上や極地など地上受信機が届かないエリアでは、Aireon社の衛星ネットワークが宇宙からADS-B電波を受信
これらを組み合わせることで、世界の航空機カバー率は約80〜90%(公式発表)に達しています。ただし、軍用機や一部のプライベートジェットはADS-Bを発信しなかったり、意図的にブロックされていたりするため、すべての機体が見えるわけではない点は覚えておきましょう。
いずれにせよ、Flightradar24は「誰でも無料で世界中の空を覗ける窓」として、航空の民主化を大きく進めたサービスと言えます。次のセクションでは、実際にどう使うのか、無料版と有料版の違いは何なのかを見ていきましょう!
Flightradar24の基本的な使い方(無料版・有料版の違い)
さて、Flightradar24を開いたはいいけれど、「この画面、どう使えばいいの?」と戸惑った方も多いはず…。安心してください、基本操作はとてもシンプルです!
画面の見方と基本操作
アプリやWebサイトを開くと、まず目に飛び込んでくるのが地図上を動く無数の黄色い飛行機アイコン。これがリアルタイムで飛行中の航空機です。地図はピンチ操作やマウスホイールで自由に拡大縮小でき、気になるエリアをぐっと拡大すれば、驚くほど細かく機影が見えてきます。
飛行機アイコンをタップ(クリック)すると、画面下部に便名・機種・出発地・目的地・高度・速度がずらりと表示されます。「あれ? この機体、どこから来たんだろう?」と思ったら、さらに詳細ボタンを押してみてください。過去の飛行履歴や使用機材の登録記号(レジ番号)、機齢まで確認できるんです…! まさに航空ファンにとっては宝箱のような情報量ですね。
検索・フィルター機能で目的の便を一発表示
画面上部の検索窓に便名(例:NH1)や機体記号(JA882A)、空港コード(HND)を入力すれば、該当する便や空港周辺の航空機を瞬時に絞り込めます。「今日の羽田発ロンドン行きBA便、今どこ飛んでる?」なんて追跡も、検索窓ひとつで完結。
さらに便利なのがフィルター機能。画面右上のフィルターアイコンをタップすると、「特定の航空会社だけ表示」「ボーイング787だけ表示」「高度10,000フィート以下の便だけ」といった絞り込みが可能です。空港近くで着陸態勢の機体だけを眺めたいとき、特定機材のマニアックな追跡をしたいとき…使い方は無限大!
無料版と有料版、何が違う?
ここで気になるのがプランの違いですよね。Flightradar24には無料版のほか、Silver(月額約$4.99)、Gold(月額約$9.99)、Business(月額約$49.99)の3つの有料プランがあります(2025年1月時点)。
無料版でできることは、リアルタイム追跡・基本的な便情報の閲覧・過去7日間の飛行履歴表示など。日常的な「あの便、今どこ?」レベルならこれで十分です。
一方、有料版の魅力は圧倒的な情報量。Silverプランでは過去90日の履歴や天候レイヤー表示、Goldプランではなんと過去365日の履歄・より詳細な機材情報・ADS-B受信範囲の可視化・広告非表示が解禁されます。「去年のあの日、あの便はどのルートを飛んだ?」「珍しい機材の運航パターンを分析したい!」といった深掘り派には、Goldプラン以上が断然おすすめ。Businessプランはさらに過去730日(約2年)の履歴やAPI利用が可能で、業務利用や本格的な航空機研究にも対応しています。
どのプランを選ぶかは、あなたの「追いかけたい熱量」次第。まずは無料版で試して、物足りなくなったらアップグレード…というのが賢い使い方かもしれませんね!
FlightAware・Plane Finder・byAir・Flight Liveとの比較
Flightradar24を使い始めると、「あれ?他にも似たアプリがたくさんあるけど、何が違うの?」と気になりますよね…!実際、App StoreやGoogle Playで「flight tracker」と検索すると、FlightAware、Plane Finder、byAir、Flight Liveなど、多くのアプリが並びます。どれも航空機をリアルタイムで追跡できるのですが、カバレッジ(追跡できる範囲)、UI(使い心地)、料金体系、そして独自機能がそれぞれ異なるんです。
ここでは、主要な4つのアプリをFlightradar24と比較しながら、それぞれの強みと選び方を解説します!
FlightAware:北米の便に強く、遅延情報が充実
FlightAwareは米国テキサス州に本社を置くサービスで、特に北米のフライト情報に強みがあります。FAA(米国連邦航空局)のデータと直接連携しているため、アメリカ国内線の遅延・欠航情報がほぼリアルタイムで更新されるのが大きな特徴です。
- カバレッジ:全世界をカバーしていますが、北米・欧州が特に詳細。日本周辺も追跡可能ですが、Flightradar24に比べるとADS-B受信局の密度がやや低い印象です。
- UI:シンプルで直感的。地図上の航跡表示はFlightradar24よりもやや簡素ですが、フライトスケジュール・遅延統計・空港の天気情報が一画面にまとまっており、旅行者目線で使いやすい設計になっています。
- 料金:無料版でも基本的な追跡は可能。有料プラン(FlightAware Premium)は月額4.99ドル~で、広告非表示・詳細な航跡履歴・フライトアラートが利用できます。
こんな人におすすめ:北米路線を頻繁に利用する方、遅延情報をいち早く知りたい旅行者、空港のリアルタイム天気を確認したい方。
Plane Finder:3Dコックピットビューが圧巻!
Plane Finderはイギリス発のアプリで、なんといっても3Dコックピットビューが目玉です。選択した航空機の視点でコックピットからの景色を疑似体験できるため、「まるでパイロット気分…!」と航空ファンに人気があります。
- カバレッジ:全世界をカバー。ADS-B受信局ネットワークは独自のもので、Flightradar24とほぼ同等の範囲を追跡できます。
- UI:地図のデザインがスタイリッシュで、航空機アイコンも精細。3Dビュー・AR(拡張現実)機能を使って、スマホをかざすだけで上空の機体を識別できる機能もあります。
- 料金:無料版は広告付き。有料版(Plane Finder Pro)は買い切り型で約5ドル(iOS)、Android版は月額課金もあります。3D機能を使うには有料版が必要です。
こんな人におすすめ:コックピットビューやAR機能を楽しみたい方、ビジュアル重視の航空ファン、買い切り型の課金を好む方。
byAir:シンプル&軽量、初心者に優しい
byAirは比較的新しいアプリで、シンプルさと軽量さが売りです。他のアプリに比べて機能は少なめですが、その分動作が軽く、古いスマホでもサクサク動きます。
- カバレッジ:主要な商用便を中心に追跡。小型機や軍用機の情報はやや少なめです。
- UI:非常にシンプル。地図、便名検索、基本的なフライト情報のみに絞られており、迷わず使える設計です。
- 料金:無料版でも十分使えます。有料版は広告削除と詳細情報の表示が可能ですが、価格は他アプリより安め。
こんな人におすすめ:「とりあえず飛行機を追跡したい」という初心者、スマホの容量が気になる方、シンプルなUIを好む方。
Flight Live:日本語UIと国内線の使いやすさ
Flight Liveは日本語対応が比較的充実しており、国内線の追跡に便利です。羽田・成田・関空などの主要空港の出発・到着情報が見やすく整理されています。
- カバレッジ:全世界をカバーしていますが、日本国内線の情報が特に充実。JAL・ANA便の遅延情報もリアルタイムで反映されます。
- UI:日本語UIが自然で、用語の説明も丁寧。空港別の出発・到着一覧が見やすく、家族の到着便を確認したいといった用途に最適です。
- 料金:無料版でも基本機能は十分。有料版は広告削除と詳細な履歴表示が可能です。
こんな人におすすめ:日本語で使いたい方、国内線を頻繁に利用する方、家族の到着便を追跡したい方。
結局どれを選ぶべき?用途別のおすすめ
- 世界中の便を詳細に追跡したい、ADS-B技術を学びたい → Flightradar24(カバレッジ最強、有料版は機能豊富)
- 北米路線の遅延情報をいち早く知りたい → FlightAware(FAA連携、旅行者向け)
- 3Dビューやコックピット体験を楽しみたい → Plane Finder(ビジュアル重視)
- シンプルに使いたい、初めて使う → byAir(軽量・初心者向け)
- 日本語で国内線を追跡したい → Flight Live(国内線に強い)
どのアプリも無料版で試せるので、まずは気になるものをいくつかインストールして、自分の用途に合うか確かめてみてください。私自身、Flightradar24をメインに
LiveATCで管制音声を聞く方法とFlightradar24との連携
Flightradar24で機影を追いかけながら、「いま、この便はどんな交信をしているんだろう…?」と気になったことはありませんか? そんなときに頼りになるのが、LiveATCです! これは世界中の航空管制(ATC)の音声を、リアルタイムでストリーミング配信してくれる無料サービスなんですね。航空ファンにとっては、まさに"耳で追う"フライト体験が手に入る、たまらないツールなんです。
LiveATCの基本的な使い方
LiveATCの公式サイト(liveatc.net)にアクセスすると、世界地図上に緑色のマーカーがずらりと並んでいます。これが配信中の空港や管制エリア。日本では羽田(RJTT)、成田(RJAA)、関西(RJBB)などの主要空港がカバーされていて、クリックするだけで「羽田タワー」「成田アプローチ」といった周波数別の音声が聞けるんです。アプリ版(iOS・Android)もあり、こちらはバックグラウンド再生に対応しているので、外出先でもイヤホンで聞き流せるのが便利!
注意点としては、すべての空港がカバーされているわけではないこと。日本国内では地方空港の配信は少なく、また配信が途切れることもあります。これは、LiveATCがボランティアのフィーダー(受信機を設置している個人)に支えられているサービスだからなんですね。
Flightradar24と組み合わせた"二刀流"の楽しみ方
ここからが本題です! Flightradar24とLiveATCを同時に開いて追跡すると、航空体験の臨場感が一気に跳ね上がります。具体的な手順はこんな感じ:
Flightradar24で気になる便を選ぶ
たとえば、羽田に着陸しようとしているJAL便をタップ。画面左下の情報パネルに「Squawk(スコークコード)」や「Altitude(高度)」が表示されていますね。その便が使っている周波数を推測する
羽田に進入中なら「東京アプローチ(119.1 MHz)」か「羽田タワー(118.1 MHz)」あたりを使っているはず。Flightradar24の有料版(Gold以上)では、一部の便で使用中の周波数がヒントとして表示されることも。LiveATCで該当の周波数を開く
羽田タワーの音声を流しながら、Flightradar24の地図上で便の動きを追います。すると、「JAL123, cleared to land Runway 34R」というコールサインが聞こえた瞬間、地図上の機影がまさに滑走路へ降下していく…! この"見える+聞こえる"の同期が、もう最高にワクワクするんです。
周波数の探し方のコツ
「どの周波数を聞けばいいの?」と迷ったときは、以下のリソースが役立ちます:
- AirNav.comやSkyVectorといったサイトで、空港コード(例:RJTT)を検索すると、タワー・アプローチ・グラウンドの周波数一覧が出てきます。
- Flightradar24の空港情報ページ(検索窓に空港名を入れると出る)にも、主要な周波数が掲載されていることがあります。
最初は聞き取りにくいかもしれませんが、慣れてくると「いまクリアランス出たな」「あれ、ゴーアラウンド(復行)だ!」と、音声だけで状況が分かるようになってきます。航空用語に少しずつ耳が慣れていく過程も、また楽しいんですよね。
LiveATCとFlightradar24の組み合わせは、まさに"空の現場"を追体験できる最強の二刀流。ぜひ、次のフライト追跡で試してみてください!
MarineTrafficで船舶を追跡する(AIS追跡の基礎)
さて、ここまで航空機を追いかけてきましたが…実は海の上も、同じように"見える"んです!
MarineTraffic(https://www.marinetraffic.com/)は、世界中の船舶をリアルタイムで追跡できるWebサービス・アプリです。Flightradar24が航空機をADS-Bで捉えるように、MarineTrafficは**AIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)**という信号を受信して船の位置・速度・針路・船名を地図上に表示します。
仕組みはFlightradar24とほぼ同じ。世界中に設置されたAIS受信局(沿岸や港湾の有志・企業が運営)が船から発信される電波をキャッチし、それをMarineTrafficのサーバーに送る…というクラウドソーシング型のネットワークなんですね。つまり**"空のFlightradar24、海のMarineTraffic"**と覚えておけば完璧です!
無料版でも船名・船種(タンカー、コンテナ船、クルーズ船、タグボートなど)・IMO番号(船舶固有の識別番号)・目的地・速度・喫水といった基本情報が閲覧できます。有料版(Voyage Data、Fleet Features等のプラン)では過去の航跡や寄港履歴、船舶写真、詳細なスペック(全長・トン数・建造年など)まで調べられるように。
「あの豪華客船、今どこ?」「貨物船が何日後に入港するか知りたい」「港に停泊中の船を眺めたい」…そんな船ファン・港好きの好奇心を、まさに一瞬で満たしてくれるサービスなんです。航空と船舶、両方追いかければ世界の動きがもっと立体的に見えてきますよ!
機体・船舶の登録情報を調べる方法と活用シーン
Flightradar24やMarineTrafficで追跡した機体や船舶、「もっと詳しく知りたい!」と思ったことはありませんか? 実は、レジ番号(機体記号)やIMO番号さえ分かれば、公式データベースで驚くほど詳しい情報にたどり着けるんです…!
航空機の登録情報を調べる
Flightradar24で機影をクリックすると表示されるレジ番号(例:JA731A)。これが機体の"戸籍番号"です。このレジ番号を使って、各国の航空当局データベースで登録情報を参照できます。
日本の機体なら国土交通省の航空機登録情報検索、アメリカの機体(Nナンバー)ならFAA Registryが公式ソース。製造番号(MSN)、製造年月、所有者名、機種の詳細(エンジン型式まで!)が確認できます。なんと、過去の所有者履歴まで追える場合も…航空ファンにはたまらないロマンですよね。
船舶の登録情報を調べる
船舶の場合はIMO番号(国際海事機関が付与する7桁の識別番号)が鍵。MarineTrafficで船をクリックすると表示されるこの番号を、IHS MarkitやEquasis(欧州の公式データベース)で検索すると、建造年、船級、総トン数、過去の船名変更履歴などが閲覧できます。
無料で使えるEquasisは特におすすめ。PSC(寄港国検査)の記録まで見られるので、「あの大型客船、実は何度も指摘を受けていた…?」なんて発見も。
活用シーンは無限大
- 事故・インシデント報道時の裏取り:AvHeraldやASN(Aviation Safety Network)でMSN検索すれば、過去の事故歴も確認可能
- 退役機の追跡:「昔乗ったあの機体、今どこに…?」をレジ番号で追える
- 船の転売・改名追跡:IMO番号は船の生涯不変なので、名前が変わっても追跡可能
まとめ
レジ番号・IMO番号は、機体・船舶の"DNA"。公式データベース(FAA Registry、国交省、Equasis等)を活用すれば、追跡の先にある「物語」まで見えてきます。Flightradar24やMarineTrafficで見つけた興味深い機体・船舶は、ぜひ一歩踏み込んで調べてみてください…新しい発見が、きっとあなたを待っていますよ!
